きらめき囲碁クラブ(6/10)

【 楽なお仕事?】


新学期になってから教室もまだ5回目です。

今年から始めたグループは、まだ7路や9路でやっており、講師がつきっきりで指導している状態です。

そこで私が9路で指導碁をしているときのこと。

私の指導方針としては、指導碁は必ず生徒が勝つようにしています。

最近はそれを見抜いてきているのか、指導碁を受けている生徒も

「先生、弱気でやってるね」という声が出てきます。

(子どもたちはなぜか「手加減」という言葉よりも「弱気」という言葉を選ぶのが面白いです)

弱気でやっているのをバレないようにするのが本物のプロですが、さすがに7路や9路で勝たせてあげてたら、子どもたちもすぐに気付きます(笑)

それでも99%の子どもは、その後も喜んで打ってくれるので問題ありません。

本当にたまに「本気で打って」という子もいますが・・・。

(それでも本気で打つと大抵はショックを受けてしまいます)

まだ覚えたてでコミュニケーションが取れていない状況では、この99%のほうで喜んでもらうのが最善だと思います。

出会って数回で逆のほうの1%を見抜くのはほぼ無理ですから。

と、まぁこんな感じで指導碁をしていると、横で見ている他の生徒から指摘が入ります。

生徒「先生、また弱気でやってるな」

これを言われると、指導を受けている子はあまり良い気はしないと思うので、

永代「先生は本気でやってるけど、教えながらやってるから結局勝てないんだよ」

生徒「先生は弱いってことになっちゃうじゃん」

永代「先生は花粉症だからこの時期は弱いんだ」

などとその時々で言い訳を考えて、対応しています。

それを聞いた生徒は「先生は適当だな〜」となるわけです(笑)

まぁ、生徒になるべく自分の力で勝ったと思わせるためには何でもするのですが、ときには冗談ばっかり言ってるアホみたいな先生になってしまうのです。

生徒は「真面目に仕事やれ〜、楽をするな〜」となることもしばしば・・・。

そこで先生の決め台詞!

永代「先生は楽しい仕事しかしないんだよ!」

と返します。

世の中の風潮として「仕事は大変で苦労するもの、その対価として報酬をもらう」というものがあります。

大人がそんな雰囲気でいると、当然子どもにも伝わります。

特に囲碁をやる子どもたちは賢い子が多いので、敏感に感じ取っているでしょう。

私はそんな風潮が嫌で、こう伝えています。

永代「楽しい仕事を選んだほうがいいよ、どうせ仕事は何やっても大変だから楽しくないと続かないよ」

大人でもこれを実践できている人がどれくらいいるかは分かりませんが、特に未来のある子どもたちには、小さいうちからこれを伝え続けるようにしています。

囲碁をきっかけに「豊かで楽しい人生」を送ってもらいたいものです。

東京子ども囲碁普及会(三鷹仙川)

当団体は東京を中心とした児童・生徒又はその親に対して、伝統文化の囲碁を継承する活動をしていきます。 【主な活動場所】 ・新川中原コミュニティセンター ・三鷹市立第四小学校 ・三鷹市内の学校、学童、保育園、幼稚園